お稽古

炉 長板諸飾り

ここではポイントのみの解説です。基本の点前がわかる人に向けて書いております。

まずはこれ↓

  • 長板に皆具(水指、杓立、建水、蓋置、火箸、柄杓)の諸々の道具が飾り付け
  • 大棚扱い(外炭狙い、柄杓は炉縁の右から4分の1
  • 杓立があるので蓋置に柄杓は引かない
  • 水指の蓋は3手で開け閉め
  • 湯返しあり
  • 水やかんあり(その時の水指の蓋は2手で開け閉め)

お点前の特徴

座り火箸に立ち火箸

なんといっても諸飾りの場合は杓立に火箸があります。

始めに座ったらすぐ忘れないように、火箸を取り出す所作が必要になってきます。

座り火箸です。

この手順は、立ち火箸の時は逆をするだけです。

長板の左の畳の上に火箸は置く時に、火箸の頭を手前に一寸(三センチ)程出す。

これは手がかりとなります。出しておかないと取りづらく、そして忘れてしまいます。

最後に建水を持って退出する前に忘れないように立ち火箸をしましょう。

火箸は、お道具の間を畳から5センチくらいの所をさりげなくすっと通ります。

またおいおい画像をアップします。

濃茶点前の時の仕覆の位置

濃茶の時は、仕覆をどこに置くのでしょうか?

長板は棚でない為、どこに仕覆を置くのか迷ってしまいますね。

答えは、長板の左端の前の畳の上です。

え?畳の上?と思ってしまいますよね。

あまりやらない点前ではありますが、覚えておきましょう。

まとめ

杓立があるだけで、とても難しく感じるお点前ではあります。

柄杓は蓋置には引かない事を頭に置いておきましょう。

引きたい場面があれば杓立に立てます。

ただ、手を杓立に伸ばすので、どうしても袂が気になります。

他の道具に袂が当たるのではないかと、左手で袂を持ってばかりいる方がみえます。

正しい居前につき、正しい位置に道具が置いてあれば気にする事はありません。

あと後半部分、湯返しをして→釜の蓋を閉め→柄杓を杓立に置いた後、すぐにその手で水指の蓋を閉めましょう。

手が膝にいちいち戻ってしまわないように流れを覚えましょう。

落ち着いて、一杯の美味しいお茶をおもてなしをする気持ちを忘れずに!